特殊清掃の主な作業内容は、変死体が発見された部屋の清掃です。孤独死の場合は発見が遅れるために室内の汚れがひどく、ご自分での対処はほぼ不可能になります。現場が賃貸物件であれば、原状回復に特殊清掃の技術は不可欠です。
しかし、東京都内だけでも多くの特殊清掃業者があるため、依頼先に悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、特殊清掃の主な仕事内容や、業者の選び方などについて詳しく解説します。特殊清掃の費用相場も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
△特殊清掃とは
特殊清掃とは、変死体が発見された部屋の除菌や消臭をすることです。孤独死や事件性のある場合は遺体の発見が遅れるため、血液や体液で室内が汚染されてしまいます。特殊清掃では、このような汚れを除去するだけではなく、フローリングや畳などを剥がして、床下や壁に染みこんだ汚れと臭いも徹底的にクリーニングします。
通常の清掃では落とせない部屋の汚れを除去するのも、特殊清掃の仕事です。専用の洗剤や道具を使って清掃を行なうので、悪臭や害虫などが発生した室内も、再び人が居住できるレベルに回復できます。
△特殊清掃の費用相場
特殊清掃の費用相場は、内容によって下表のように異なります。
清掃内容 |
費用相場 |
室内の特殊清掃 |
30,000円~ |
畳の撤去(1枚) |
3,000円~ |
浴室清掃 |
30,000円~ |
消臭剤・除菌剤の散布 |
10,000円~ |
オゾン脱臭(1日) |
30,000円~ |
清掃費用に加えて作業員の人件費が20,000円前後必要になるため、総額は10万円を超えるケースがほとんどです。割高に感じられるかもしれませんが、労力や人件費、使用する専用洗剤の量などを考えると、10万円以下に収めるのは難しくなります。10万円以下で請け負う業者は、作業レベルが低くなる可能性があるので注意しましょう。
△特殊清掃と合わせて依頼したいサービス
特殊清掃だけでも基本的なクリーニングは完了します。しかし、特殊清掃の範囲外となる汚れや遺品整理が必要になるケースも少なくありません。
そのため、状況に応じて下記のようなサービスを業者に依頼することをおすすめします。
・ハウスクリーニング
・遺品整理
・不用品回収
各サービスの内容を詳しく見ていきましょう。
△ハウスクリーニング
「特殊清掃=ハウスクリーニング」というイメージがあるかもしれませんが、作業の目的は下記のように異なります。
特殊清掃 |
ハウスクリーニング |
・腐敗臭や汚臭の処理
・体液や血液といった汚物の除去
・害虫の駆除
・室内の殺菌
など |
・エアコンフィルターや換気扇の清掃
・壁紙の汚れ除去
・浴室やトイレのカビ取り
・フローリングのワックスがけ
など |
賃貸物件の場合は、特殊清掃と合わせてハウスクリーニングを行ない、快適な環境を取り戻すことが大切です。
△遺品整理
遺品整理は遺族でもできますが、遺品の量が多い場合は数日を要します。精神的な苦痛も伴うため、初めから専門業者に依頼するのもひとつの方法です。専門業者に依頼すれば、日用品や家財道具、故人が大切にしていた物品を丁寧に整理してくれます。供養やデジタル遺品の整理を依頼することも可能です。
遺品には大型家具や家電も含まれますが、家具や家電は自治体の収集規則に従って分別し、所定の場所に運搬する必要があります。このような作業には時間と大きな労力が伴うため、ご高齢の方や健康面に不安がある方には困難です。しかし、専門業者に依頼すれば丁寧・迅速に作業してくれます。
△不用品回収
遺品以外のゴミや不用品の処分にも大幅な時間と労力がかかります。このような作業も業者に依頼すれば、精神的な負担も軽減できます。
なお、業者によっては家具家電やブランド品などの買取にも対応しているため、不用品に高い値が付くこともあります。
△特殊清掃業者の選び方
安心して依頼できる特殊清掃業者を選ぶためには、下記のようなポイントをチェックすることが大切です。
・見積もりの内容
・過去の実績と口コミ
・保有資格
それぞれ詳しく見ていきましょう。
△見積もりの内容
見積の内容が不明確な業者の利用は避けましょう。悪質な業者は、作業後に追加料金を請求してくることがあります。作業の内容と費用、追加料金の有無は、見積もりの段階でしっかり確認しておきましょう。
△過去の実績と口コミ
業者のホームページで過去の実績と作業レベルを確認することも大切です。特殊清掃は高い技術力が求められる作業なので、ノウハウがない業者では悪臭や雑菌の除去が不完全になります。過去の実績を写真で紹介していない業者は、利用しない方がいいでしょう。
△保有資格
不要なトラブルを防ぐために、業者が保有している資格も確認しておきましょう。特殊清掃や不用品の回収では、下記のような許可が必要になります。
・一般廃棄物収集運搬業許可
不用品処分で発生した廃棄物の処理に必要です。無許可営業は違法となるので、そのような業者を利用するのは避けましょう。ただし、近年では新規登録を受け付けていない自治体も多いため、許可を所持している業者と業務提携していれば構いません。
・遺品整理士、遺品査定士
遺品整理の作業や心得を受講して、適性があると判断された人が保有する資格です。大切な遺品の整理を安心して依頼するためにも、資格取得者が在籍している業者を選びましょう。
・古物商許可
不用品の買取りや販売をする際に必要となります。無許可の業者を利用すると、不用品の不法投棄といったトラブルに巻き込まれることもあるので注意が必要です。
△東京都の特殊清掃は、片付け太助にご相談ください!
東京都で迅速・丁寧な特殊清掃を依頼するなら、片付け太助にご相談ください。オゾン消臭と当社独自のノウハウで、悪臭や細菌の根源からクリーニングを行ないます。不用品の回収や遺品整理、ハウスクリーニングにも対応していますので、まずはお気軽にご連絡ください。
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